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ミルク酢に期待できる健康作用|ダイエットや美肌作り、疲労回復、高血糖・高血圧対策に

解説管理栄養士
小山浩子

牛乳と酢だけで簡単に作れる健康ドリンクとして、料理にも使える調味料として、ミルク酢が話題です。異色の組み合わせに思うかもしれませんが、とにかくおいしい。

この記事では、ミルク酢を考案した管理栄養士の小山浩子先生に、期待できる健康作用について解説していただきます。

ミルク酢の最もいい作り方などは、ページ下部の関連記事もご覧ください。

牛乳と酢のいいとこどり

ミルク酢とは、名前の通り「牛乳」と「酢」から作ります。牛乳と酢のまさにいいとこ取りです。まずは牛乳の栄養と期待できる働きから解説します。

牛乳に多い栄養と期待できる働き

牛乳には、たんぱく質・脂質・炭水化物・ミネラル・ビタミンの5大栄養素がバランスよく含まれています。
まさに「栄養の宝庫」といっても過言ではありません。

そして、牛乳は今、食後血糖値の上昇を抑えることでも注目を集めています。
牛乳に含まれるたんぱく質には、血糖値を上昇させる炭水化物の吸収を遅くする働きがあります。カナダのゲルフ大学とトロント大学の研究グループは、朝食でシリアルとともに牛乳を飲んだときと、水を飲んだときの比較試験を行いました。その結果、水と比較して牛乳は食後血糖値の上昇を抑えることが判明したのです。

また、牛乳を飲むと食欲が抑えられることもわかりました。牛乳のたんぱく質には、食欲を促すホルモンの分泌を抑え、逆に食欲を抑えるホルモンの分泌を促す働きがあります。
そのため、牛乳を飲むと満腹感が得られやすくなります。

酢はクエン酸回路を活発にする

酢の最大の特徴は、60種類以上も含まれる有機酸によって、体内のクエン酸回路の活性化が期待できること。クエン酸回路とは、栄養素を取り込んで体内でエネルギーを作り出すシステムのことで、生命の維持には欠かせません。

クエン酸回路が活発になることで、血糖値・血圧・コレステロール値の低下や、疲労回復、肝機能の向上などさまざまな作用が期待できます。

もともとはミルクチーズ作りがきっかけ

私がミルク酢に注目したのは6年ほど前でした。実は私は、牛乳と酢でミルクチーズを作りたかったのです。ところが、そのとき牛乳を研究している先生が、栄養成分の多くは液体のほうにあるはず、と教えていただいたのがきっかけでした。
つまり、固形のチーズ部分ではなく、液体のミルク酢に栄養成分が集中しているということです。

調べると、確かに牛乳のビタミンB群やミネラルの8割以上は、ミルク酢に移っていることが明らかになりました。しかもミルク酢には、乳清のたんぱく質、腸内環境を整える乳糖、カルシウムなど、不足しがちな栄養素も豊富に含まれていたのです。
また、カルシウムをはじめとするミネラルは、酢を加えると吸収されやすくなるとわかりました。

高栄養で低カロリー、コレステロールもゼロ

ミルク酢は高栄養ですが低カロリーで、コレステロールもゼロ。糖尿病の人は血糖値の上昇につながる高カロリー食品や、コレステロールが多い食品の過剰摂取は禁物ですが、ミルク酢であれば安心です。

ストレス対策は便秘の改善にもおすすめ

実はミルク酢には、さまざまな健康作用も期待できます。

前にも述べましたが、炭水化物の吸収を遅らせて食後血糖値の急上昇を防ぎます。カリウムが豊富なので、余分なナトリウムを排出して血圧の上昇も抑えます。


さらにミルク酢はビタミンやミネラルが多いので、糖質や脂質の代謝を促し、ダイエットにも役立ちます。肌のターンオーバーの正常化を促して、美肌づくりにも貢献。そのほか、ストレス対策や疲労回復、便秘の改善にもおすすめです。

最後に、カルシウムやカリウムを多く含むので、腎臓病や人工透析をしている人は注意が必要です。主治医と相談のうえ、ご活用ください。


この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。


写真/© Fotolia ©カラダネ

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