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【酢キャベツ健康法】デブ菌減らしに加えうつ予防、幸福度アップにも!?

解説東京医科歯科大学名誉教授
藤田鉱一郎

デブ菌減らしに役立つと、テレビでも話題の酢キャベツ健康法。最近では嵐の大野智さんが注目していると、話題になりました。
健康維持にどう役立つのかについて、腸の多彩な働きともに東京医科歯科大学名誉教授の藤田鉱一郎先生に教えていただきました。

酢キャベツの作り方については、下の目次の中の一番下「酢キャベツで腸内環境を整えよう」をご覧ください。

腸は体の司令塔で、「第二の脳」

現在私は78歳ですが、体の不調をいっさい感じていません。それは、腸をいたわる食生活を続けていて、毎日快便で便秘知らずだからです。

腸こそが、健康管理の肝心要の部位だと私は考えているのですが、みなさんは、腸についてどのくらい知っているでしょうか。腸は単に食べ物の栄養を吸収し、便として排泄するだけの器官ではありません。

実は、腸は脳からの指示がなくても、独自のネットワークで命令を発信する機能があり、「第二の脳」とも呼ばれています。脳に次ぐ精巧かつ重要な臓器であるという意味ですが、私にいわせれば、「腸は脳より賢い」体の司令塔です。

例えば、脳は食べ物が安全かどうか判断できませんが、腸は判断できるといわれています。食中毒菌が混入した食べ物でも、脳は気づかずに「食べて栄養をとりなさい」と指示を出しますが、腸は激しい拒絶反応を示すといいます。腸に入った食べ物が安全かそうでないかは、腸の神経細胞が判断しており、危険な場合は嘔吐や下痢を促して体外に排出するのです。

まず、腸のさまざまな重要な働きを知ってもらい、どうすれば便秘を防いで健康長寿になれるのかを説明しましょう。

腸が人格形成や体型も左右する!?

腸は人体最大の免疫器官

腸が人体最大の免疫器官であることは、みなさんもご存じでしょう。


よって免疫力を強めるには、腸内環境(腸内フローラ)を整える必要があります。なぜなら、免疫細胞の60〜70%が腸に集まっているとされ、腸内環境を整えることでその力が発揮されるからです。

腸内環境がいい状態とは、腸内細菌のバランスが「善玉菌2対悪玉菌1対日和見菌7」の割合で存在するときだといわれます。便秘になると、このバランスがくずれて悪玉菌優位になり、免疫力が衰えて風邪を引きやすくなったり、アレルギー症状に悩まされたりします。

腸内環境は幸せ度に影響する

腸内細菌は、人間の感情や気の持ちようにも深く関わっているといわれます。
人が幸せを感じるのは、脳から分泌される脳内伝達物質によるものです。その一つが喜びや楽しみを伝える物質「セロトニン」で、もう一つが私たちにやる気を起こさせる物質「ドーパミン」です。

腸内細菌のバランスが悪いと、脳内にセロトニンやドーパミンの増えないことがわかっています。

というのも、これらの前駆体となる物質はすべて腸で作られているからです。具体的には、必須アミノ酸であるトリプトファンから合成された5-HTPは脳へ送られたあとセロトニンになり、同じく必須アミノ酸であるフェニルアラニンから合成されたL-ドーパは、脳へ送られたあとドーパミンになることがわかっています。

近年、うつになる人が増えて自殺率が上がっているのも、ストレスや便秘などで腸内環境が悪化し、セロトニンやドーパミンが減少していることが関係しているのではないかと私は考えています。

腸内細菌は人格形成に関係する可能性がある

腸内細菌は人格形成とも無縁ではありません。スウェーデンとシンガポールの研究チームは、マウス(実験用のネズミ)を使った実験で、腸内細菌が脳の発達や行動に関連していることを報告しています。

腸内細菌を持たないマウスは、成長すると、攻撃的な行動を示しました。このマウスの成長初期に腸内細菌を注入すると、おとなしいマウスに成長したのです。報告では、腸内細菌が初期の脳の発達に影響を及ぼしていると結論づけています。

悪玉菌が優位になると太りやすくなる

腸内細菌は、人の外見も左右すると考えられます。腸内細菌には、善玉菌・悪玉菌・日和見菌が存在しますが、日和見菌の中には、脂肪をため込む性質のある「デブ菌(フィルミクテス門)」と脂肪を燃焼してくれる「ヤセ菌(バクテロイデス門)」があるといわれています。

デブ菌とヤセ菌は、互いに拮抗(きっこう)しながら腸内に存在しています。デブ菌が増えればヤセ菌が減り、反対に、ヤセ菌が増えればデブ菌が減ると考えられるのです。そして、腸内環境が悪化して悪玉菌優位になると、デブ菌が増えて太りやすくなるといわれているのです。

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まずは便秘の解消が大前提

以上のように、腸は健康を左右する重要な器官です。ですから、腸に毒をためてしまう便秘を解消して、腸内細菌の状態を常に整えておくことはとても大切です。直腸性便秘(習慣性便秘)や弛緩性便秘、けいれん性便秘などは、腸内環境を整えれば腸の蠕動運動(ぜんどううんどう。内容物を先送りする動き)が活発になり、改善に導けると私は考えています。

そこで、ぜひおすすめしたいのが、和食を中心とした食生活です。みそやしょうゆ、納豆、ヌカ漬けなどの発酵食品には、善玉菌のエサになるさまざまな菌が含まれています。
和食の定番であるコンブ、ワカメ、ノリ、ヒジキなどの海藻類を使った小皿料理は、ビタミンやミネラルのほか、水溶性食物繊維(水に溶ける食物繊維)が豊富で、これも善玉菌のエサとなるといわれます。

さらに、不溶性食物繊維(水に溶けない食物繊維)の宝庫である玄米や豆類、果物なども、善玉菌増やしにはもってこいで、便をカサ増しして腸の蠕動運動を促すと考えられます。
こうした和食に加えて、必ずサラダも食べるようにしましょう。タマネギやニンニク、アスパラガスなど野菜類に多く含まれるオリゴ糖もまた、善玉菌の大好物だといわれているのです。

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酢キャベツで腸内環境を整えよう

そして、手軽に腸内環境を整えるためにぜひオススメしたいのが「酢キャベツ」です。最近はテレビでも話題になっています。


キャベツには、善玉菌が好む水溶性、不溶性の食物繊維がバランスよく含まれています。そして、酢に含まれる酢酸(さくさん)には、腸内環境を整えて悪玉菌の過剰繁殖を防ぐ作用があります。また、腸内で炭酸ガスを発生させて、腸壁を刺激して蠕動運動を促す作用も期待できます。

つまり、「食物繊維+酢」のダブルの作用で、腸内環境を改善させるので、直腸性便秘のような頑固な便秘も撃退することができる可能性があります。

酢キャベツは、キャベツを千切りにして、大さじ1杯の酢をかけるだけ。作ってすぐ食べることができますが、半日以上おくと、酢とキャベツがなじんで、より食べやすくなります。

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以下のような和食のメニューに加えて食べるとさらに作用が高まることが期待できます。

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日本人の食物繊維の摂取量の目標値は、1日当たり19グラムとされています。100グラムのキャベツには、約2グラムの食物繊維が含まれていますから、毎食100グラムの酢キャベツを食べるようにすれば、それだけで、1日6グラムの食物繊維を補うことができます。

また、食前に酢キャベツをよくかんで食べれば、満腹中枢が刺激されて過食を防ぐという点でもおすすめです。私自身はデブ菌が減り、かつ満腹中枢も刺激されたせいか、15キロもダイエットできました。
最後に酢キャベツで誰もがすぐに健康になれるわけではありません。病気や体の不調は専門医の診療が不可欠。酢キャベツを上手に活用して心身ともに健康へと少しずつ近づけるために、または維持するために、今日から食べ始めてみてはいかがでしょうか。

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この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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