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【エノキでやせる】専門家推奨の干しエノキで内臓脂肪が平均23%減。リバウンドも防げた

解説横浜薬科大学総合健康メディカルセンター長・医学博士
渡邉泰雄

エノキタケリノール酸をはじめとした内臓脂肪減らしに役立つ成分が多いエノキ。エノキは天日に干した干しエノキにすると、成分が効率よくとれるそうです。
では、1日にどれくらいの量を食べれば、どの程度の作用が見込めるのでしょうか。

横浜薬科大学総合健康メディカルセンター長・医学博士の渡邉泰雄先生にお話を聞きました。

干しエノキだけを食べていれば必ずダイエットに成功するわけではありません。規則正しい生活を心掛け、バランスのいい食事と適度な運動を忘れないでください。

干しエノキをとる量は1日5グラムが目安

干しエノキをとる量は、1日5グラムが目安です。生のエノキに換算すると、50グラム分となります。

干しエノキは、生のエノキと同じように料理の材料として使えるうえ、だしを取りたいときにも向いています。実際に、干しエノキにはスルメやコンブに似た風味がほのかにあることを実感できるでしょう。その正体はうまみ成分のグアニル酸で、水分を飛ばすことで、干しエノキにギュッと凝縮されます。

1日5グラムであれば、無理なく干しエノキを食べつづけられるはず。毎日、効率よくエノキタケリノール酸を補うことにより、内臓脂肪が徐々に減って、おなか太りが改善する可能性があります。

2ヵ月で内臓脂肪の量が平均23%減少した

エノキタケリノール酸の内臓脂肪を減らす作用は、試験でも実証されています。

私たちの研究グループは2008(平成20)年に、干しエノキを78名の男女にとってもらう試験を行いました。すると、明らかに内臓脂肪が減少したので、その後もエノキに関して動物や人での研究をくり返しています。

そして、これまでにBMI(肥満度を表す指数。25以上は肥満とされる)26~30の男女250人を対象として、干しエノキを8週間とってもらう試験を実施。その結果、内臓脂肪の量が平均で23%も減少したことが判明しました。私たちは2012年11月に、この研究結果を国際会議の講演や論文で発表しています。

しかも別の試験では干しエノキをとるのをやめても、減った体重が2週間後も維持され、ダイエットの失敗の原因となるリバウンドが起こりにくいことが確認されました(下のグラフを参照)。干しエノキは、ふだんの食事に加えてとるだけでよく、食事制限によるストレスを感じずにすむためではないかと考えられます。

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最後に、干しエノキをとるうえでの注意点を述べます。干しエノキは、一度に多く食べても作用が高くなるわけではありません。これは試験結果でもわかっており、むしろ食べすぎると、おなかがゆるくなることもあります。

1日5グラムの量を守れば、健康への悪影響はほとんどありません。ただし、高カリウム血症の人や腎臓の機能が低下している人は、医師に相談してからとるようにしましょう。また、干しエノキをとるとともに軽い運動も行うと、内臓脂肪がより燃えやすくなると期待できます。

付記すると、エノキタケリノール酸は干しエノキだけでなく、エノキタケを細かく切って、ネバネバした状態で味噌汁やスープに混ぜることでも効率よく摂取できます。ぜひ試してみてください。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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