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出血量が多い、ゼリー状の血が出るなどの【生理の異常】にはひざ上の「血海」のツボ刺激がおすすめ(中医師解説)

解説 東京中医学研究所所長・中医師
孫 維良

婦人病を患っている女性は、月経血の量が多かったり(月経過多)、ゼリー状に固まった経血が出てくるなど、月経の異常を抱えているケースが多いといわれています。これらの異常を改善に導く可能性があるツボについて、東京中医学研究所所長・中医師の孫 維良先生にお話を聞きました。

月経に異常がある場合、重大な病気が隠れている可能性もあります。決して自己判断をせずに、婦人科で診てもらうようにしてください。そのうえで、記事で紹介するセルフケアも参考にしてください。

月経血の異常は血液循環の要である「血海」を押すべき

子宮病を患うと、出血が異常に多くなったり、ゼリー状の出血があったりする場合が多くあります。こうした月経血の異常について東洋医学では、気(生体エネルギー)が経絡(けいらく。気の通路)の中で停滞し、気とともに循環している血(けつ)も滞っていることが原因と考えます。

月経異常の改善には、新たな気を送り込み、血の循環をスムーズにしなくてはなりません。東洋医学では、「脾(ひ)統血」という概念があり、血を統括してコントロールして体の隅々にまで届けるのは「脾経」の機能とされます。

私は、月経異常の人には、脾経のツボである両足の「血海(けっかい)」の刺激をおすすめしています。

脾経は、足裏から始まって体幹の前面を走り、胸部に至る経絡です。血海はこの脾経に属しており、ひざの皿の上辺から指幅3本分ほど上、足の親指側の場所にあります。血海という名前の由来は血が海のように集まるところという言葉からきており、中医学では血液循環の要とされています。

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血海の押し方

血海の刺激は、以下の手順で行ってください。
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①親指の腹で押す。

②こぶしで軽くたたく。

③人さし指、中指、薬指の指先でなでる。

以上の3つの刺激法を組み合わせて両足の血海に行います。それぞれ、足と同じ側の手で30秒を目安に行うのを1セットとして、朝・昼・晩、1日3セット行うようにしてください。

慣れてくると、血海のツボの中に、しこりのようなものが感じられるようになるでしょう。それを解きほぐすように意識しながら力を加えていくと作用が高まります。

私の患者さんでも、月経時にゼリー状の出血がまざることが続いていたという30代の女性がいました。その女性に血海の押し方を指導し、毎日3セット行ってもらったところ、刺激を始めた翌月の月経ではゼリー状の出血が起こらなくなっていたといいます。

その患者さんは、後日、仕事が忙しくなって刺激を行う余裕がなくなった月にはゼリー状の出血が再発していたことから、血海の押圧がいかに月経異常の改善に役立っていたか改めて実感したといいます。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© カラダネ © Fotolia

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