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下肢静脈瘤のセルフ対策【足の甲テーピング】で足のむくみ・痛み・かゆみが改善

解説 カラダネ編集部

下肢静脈瘤の症状で悩む人の中には、歩けないほどの足の痛みが現れる人もいます。

この記事では、そうしたつらい痛みが「足の甲テーピング」で改善した、という体験談を紹介します。
もちろん、誰にも同じ働きが現れるわけではありませんが、下肢静脈瘤の人は試してみる価値があるかと思います。

もちろん下肢静脈瘤の人は、必ず専門医の治療を受けることを忘れないでください。



2日後にむくみや痛みが軽くなった

京都府に住む主婦の安藤早苗さん(仮名・73歳)は、今から8年前、下肢にむくみや痛みが起こりだしました。

「ひざから足首にかけてパンパンに腫れ、歩いているときに立ち止まると、足の甲や指先に電気が走るような激痛が起こるのです。昼夜を問わずこむらがえりもしばしば起こるばかりか、足が氷のように冷え、夏でもスパッツや靴下を2枚ばきにしていました」

安藤さんは、痛み止めの注射を打ったり、鍼治療を受けたりしました。ところが、安藤さんの場合は、一時的にしかよくならなかったそうです。

「いちばんつらかったのは歩くことです。買い物中に足が痛くなってカートにもたれかかり、主人に介抱されることもありました。階段の昇り降りもつらく、外出がめっきり減りました」

安藤さんは足をらくにしようとして、巻いたバスタオルの上に足を乗せて寝たそうです。ところが、かえって足が重だるくなり、しびれも起こったため、数日でやめてしまったそうです。その後も安藤さんの症状は回復することはなく、下肢にかゆみも現れ、皮膚に血管が浮き出ていたといいます。

下肢静脈瘤の症状に加え、足首の冷えやこむら返りまで改善

そんな安藤さんが「足の甲テーピング」を始めたのは、数カ月前のことでした。
「足の甲テーピングを指導しているサトウ血管外科クリニックを受診していた近所の奥さんからすすめられたので、その奥さんの家に出向き、足の甲に包帯を巻いてもらいました。すると、2日後には足のむくみや痛みがかなり軽くなったので、奇跡かと思ったほど驚きました」

奥さんからテープをいただいて、足の甲テーピングを毎日続けるようになった安藤さんは、2016(平成28)年10月にサトウ血管外科クリニックを受診しました。

「診察の結果、両足に静脈瘤がたくさんできていることがわかり、佐藤先生が足の甲に包帯を巻いてくれました。私が巻いているより少しきつめに巻かれたようです。すると、翌日から足のむくみ、痛み、かゆみから足首の冷え、こむらがえりまで、すべての症状が改善したのです。半日歩いても平気ですし、走れるようにもなりました」

安藤さんは、12月の中旬に下肢静脈瘤のレーザー手術を受ける予定です。手術と足の甲テーピングで下肢静脈瘤が完治することを期待していると話してくれました。

・記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、記事の体験はあくまでも個人的な感想であり、効果効能を保証するものではありません。
・この記事は健康情報誌『夢21』で2017年に紹介されたものをウェブ用に再編集したものです。

写真/©カラダネ © Fotolia

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