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高血圧の人が【酢納豆】を食べたら血圧が約40mmHg低下し糖尿病も改善

解説 イシハラクリニック副院長
石原新菜  

高血圧を下げるには、病院での治療に加えて食生活の改革が必要です。そこで、ぜひ食べていただきたいのが酢納豆。酢と納豆を合わせて食べるこの食品が、高血圧を下げるのに役立つと話題です。

実際に、酢納豆を食べて高血圧が下がった人の例を、イシハラクリニックの石原新菜先生に話していただきました。

脳梗塞の前ぶれが現れ、高血圧と診断された

この記事では酢納豆を食べて、高血圧を下げることに成功した患者さんの例を紹介します。(以下の体験談は、健康情報誌『わかさ』で2018年に紹介されたものをウェブ用に再編集したものです。)

東京都に住む山下雅子さん(仮名・53歳・主婦)は2017年7月中旬に、突然、一過性脳虚血発作に襲われた患者さんです。

一過性脳虚血発作とは?
一過性脳虚血発作とは、本格的な脳梗塞発作の前ぶれとして現れることで知られています。脳の一部の血液の流れが一時的に悪くなり、運動マヒなどの症状が現れて、24時間以内(多くは数分から数十分)に完全に消えてしまいます。
めまい、ろれつが回らない、物が二重に見える、言葉が出てこない、体の半身が動かせない、片目が見えないなどの症状が現れます。

山下さんの場合は、突然の息苦しさに襲われて目が覚めたのは夜中の3時ころだったといいます。不安な思いで朝まで過ごし、翌朝ご主人に相談したところ、ろれつが回らない状態だったとのこと。慌てて病院に行き、MRI(磁気共鳴断層撮影)でくわしい検査をしました。

幸い大事には至りませんでしたが、来院時の最大血圧は169mmHg(正常は130mmHg未満)もあり、顔の半分はマヒしていたそうです。

山下さんは、若いころからヘモグロビンA1cが7.9%(1~2カ月間の血糖値の推移を表す数値。6.5%以上で糖尿病型と診断される)と高かったものの、発症の1カ月前には体重57キロ(身長164センチ)で肥満が気になるほどではなく、血圧も最大血圧が130mmHg、最小血圧が80mmHg(正常は85mmHg未満)と基準値内だったといいます。そのため、真剣に生活を改めようとしていなかったと振り返っていました。

血圧も体重も血糖値も減った

山下さんが、ご自宅からすぐそばの当院(イシハラクリニック)を訪れたのは発症から2日後のこと。私は、脳の血管病に作用がある漢方薬を処方するとともに、血液をサラサラにする酢納豆をとることを指導しました。
今度こそ生活を変えようと決意した山下さんは、帰宅途中で酢と納豆を買って早速、酢納豆を試したといいます。

山下さんは、酢納豆を毎日1パック、1日も欠かすことなくとりつづけました。そのかいあって、2週間後には最大血圧が140mmHg台にまで下がっていたのです。このころにはろれつや顔面マヒも改善し、元どおりに過ごせるようになったといいます。

そして、1カ月後には最大血圧が130mmHgちょうどにまで下がっていました。また、酢納豆をとりはじめて2カ月後には、体重が5キロも減って52キロになり、ヘモグロビンA1cが6.6%まで下がったそうです。

山下さんは、現在も毎月来院されています。酢納豆を食べ続けて、これからも血圧と血糖値、体重をいい状態に保っていきたいと話されていました。
みなさんも病院で治療を受けつつ、日々の食事の中で酢納豆を食べてみてください。

・記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、記事の体験はあくまでも個人的な感想であり、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia

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