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【リストでわかる】腎臓の衰え度|口臭やかゆみなどの症状から慢性腎臓病の疑いをチェック

解説 順天堂大学名誉教授
富野康日己

日本国内の慢性腎臓病(CKD)の患者数は1330万人。予備軍も含めると、その数は2000万人近くに上るといわれています。

慢性腎臓病が怖いのは、自覚症状が乏しく、ふだんから自分自身で注意していないと、知らぬ間に悪化してしまうこと。
そうならないために、腎臓の衰えは普段から確認するようにしましょう。気になる症状があった場合は、必ず医師の治療を受けてください。

順天堂大学名誉教授で腎臓病専門医の富野康日己先生に話をお聞きしました。



腎機能の低下、たんぱく尿のチェック

腎臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれるほど、機能が低下しても症状が現れにくいため、なんらかの症状を感じたときには、すでに慢性腎臓病が進行している場合があります。
特に、むくみやだるさ、貧血、尿が泡立っているなどの症状が慢性化している場合には、腎機能が低下しているかもしれません。

尿路感染症、尿路結石、急性の腎臓病のチェック

腎機能の低下には、急性の病気の場合もあります。
例えば、女性に多い尿路感染症の一つである「腎盂腎炎(じんうじんえん)」は、高熱や背中に痛みを感じるなどの症状が現れます。

尿の異常と併せて、発熱、のどの腫れなどのほかの症状が現れた場合は、急性の腎臓病が考えられるので、すぐに病院を受診しましょう。

進行した慢性腎臓病(CKD)のチェック

さらに進行した慢性腎臓病の場合は、全身にさまざまな症状となって現れます。
尿量の変化をはじめ、食欲不振や吐きけ、下痢、全身のかゆみ、アンモニアのような口臭がするなど。

一見、腎臓に関係がないように思われる症状でも腎機能の低下が疑われるので、注意が必要です。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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