高須院長「"かわいい"は最強のアンチエイジング」〜50歳以上の若々しい人の共通点とは〜|カラダネ

カラダネ(わかさ出版)
医師や専門家とあなたをつなぐ、
健康・食・くらしのセルフケアが見つかる情報サイト

高須院長「"かわいい"は最強のアンチエイジング」〜50歳以上の若々しい人の共通点とは〜

解説 高須クリニック院長
高須克弥

キレイは「美貌」と「若さ」で決まる

今年で72歳になる現在も、日本の美容医療を牽引しつづけるスーパードクター・高須克弥先生。テレビ番組出演やインタビュー記事、ツイッターなどで日々メディアを湧かせつづけています。

長年、多くの女性の容姿と向き合い、「美しさ」「若返り」を探求しつづけてきた高須先生に、今一番の悩みは顔のシミ・しわという女性記者(58歳)が「50歳からキレイが続く人、急に老ける人」の違いを聞いたら思わぬ答えが…

ーー高須先生が考える50歳以上でキレイな人とは。

キレイには、「美貌」と「若さ」の2つの異なるカテゴリーがあると考えています。もっとも、ここでいう美貌とは、顔立ちがバランスよく整っていること。そのうえで、50歳以上でキレイな人となると、当たり前ですが、顔立ちが整ったうえで若々しい人です。

その次は、老け顔で顔立ちが整っている人よりも、若顔で顔立ちが整っていない人のほうがキレイだと、僕は思います。個人差はありますけど(笑)。

s_beauty-young.jpgーーでは、50歳以上の女性がキレイになるために優先すべきは、若さということですね?

そのとおり。美容整形の話になりますが、50歳を過ぎてから鼻を高くしたり、輪郭を整えたりしてもしかたないでしょう。キレイになるために努力するのは素晴らしいことですが、年齢に応じて努力すべき方向性を誤ってはいけません。50歳以上の人は、しわやシミ、タルミを作らないことが大切です。

ーー美貌よりも若さ…改めていわれると心に刺さります。では、老けを早める原因としては、どんなことが考えられるのでしょうか。

一番は意外に思う人も多いかも知れませんが、やせすぎることです。50歳以上の人が急にやせると、それまで突っ張っていた皮膚がたるんで、顔にしわやタルミが現れます。

目安は身長(センチ)−体重(キロ)の数値が100くらい。155センチなら55キロ。50歳を過ぎたらそのくらいがちょうどいいと、僕は思っています。その数値が100を超えると顔のしわやタルミが目立つようになりますね。
もちろん、太りすぎもよくありませんが、現代の女性たちの多くが「やせる=美」と考えていることについて、とても心配しています。そんなわけありませんから。

数あるダイエット法の中でも、特に危惧しているのが食事量を減らす方法。聞くところによると、バナナだけダイエットやスープだけダイエットなど僕には信じられない方法ばかり。
栄養バランスを考えずに食事量を減らすと、必ずたんぱく質不足に陥ります。たんぱく質は人間の体を構成する成分の源。例えば、皮膚の元になるたんぱく質の成分が不足すれば、肌が荒れてたるんできます。

最悪なのは、やせすぎと栄養不足のダブルパンチで、肌が一段と老ける悲惨な結末を迎えることでしょう。

ーー私のような50歳以上には本当に耳が痛い話ばかりです、そのほかには何かありますか。

基本的なことですが、紫外線を浴びすぎるのはよくありません。紫外線は、シミやしわができる元凶ですから。紫外線の強い夏が過ぎた9月半ばになると、僕のクリニックにも「シミができた」「小じわが増えた」と、駆け込んでくる女性が増えます。もはや、5月病ならぬ9月病です。

そうならないために、日傘や帽子の活用はもちろんですが、サンスクリーン剤(日焼け止め化粧品)も自身の肌質に合わせたものを使って、賢く紫外線を防ぎましょう。
悲しい現実ですが、人間は誰でも17歳をピークにして、それ以後は老化の一途です。誰でも年を重ねれば、ある程度はシミやしわ、タルミが増えてしまうものですが、どのように増えていくのかは、本人の心がけしだいということです。
(続きは次ページへ)

「しわ」には老けて見えるものと見えないものがある

ーー私も若さ(=キレイ)を維持するために、顔の筋肉のトレーニングをやっていますが、実際に作用はあるのでしょうか?

もちろんですよ。筋肉は使えば鍛えられますから、顔の筋肉も例外ではありません。鍛えればタルミやしわを防ぎ、若さを保つことができます。

50歳以上の患者さんを診察すると、大半の人が、顔の各部位を引き上げる筋肉が衰えています。その結果、目尻や口角、ほおがたるんで下がり、アゴの下もたるんで二重アゴになってしまいます。ですから、口角を横へ引っぱって大きく笑顔を作るなどして、顔の筋肉を強化することはとても大切なことです。

本来であれば、トレーニングをしなくても、ふだんの生活で表情を作りながら、会話をしているだけで十分です。僕なんていつもしゃべっているから、ずっとトレーニングをしているようなもの。

実は、この「ふだんの生活」というのが大切で、怒ってばかりの生活をしている人は、怒っている表情を作る筋肉が発達して、強面の老けた印象を与える顔になります。
反対に、人生を楽しんでいる人は、喜びや明るい表情を作る筋肉が発達して、いつまでも若々しい顔を保つことができるのです。幸せな人は老けにくいといわれるでしょう?無意識のうちに、顔が若く見える筋肉のトレーニングができているからかもしれませんね。

ーー喜びや明るい表情、つまり笑顔がいいといわれても、目尻にしわができるのですが…

ネガティブな考えをしていると、幸せが逃げますよ!(笑)
顔にはよい(=あるべき)しわと、醜い(=あってはならない)しわがあります。笑ったり、うれしかったりしたときにできる目尻のしわは、老けを感じにくい、あるべきしわです。僕がいうのだから間違いありません。

ーー先生は72歳ですが、シミもしわも全くない若々しい顔です。

もちろん僕は、整形しているからね(笑)。僕は新しい美容整形の技術は、まず自分で試します。自分のアイデアが実体化するのは楽しいものです。

「50歳以上でも美容整形をすれば、顔が若返って、キレイになりますか」という質問を受けることがあるけれど、整形前よりも若くするのだから、それは当然。患者さんの誰もがキレイになったと納得しています。

ーー高須先生、話が少し変わりますがこの機会に恋についてもお聞かせください。先生とパートナーの西原理恵子さん(漫画家)の関係が本当に素敵で…やっぱり恋は若さの源ですよね。

実は、僕はあまり熱烈な恋愛をしたことがなくて、わりと第三者的に自分も見ているから、なんともいえないかな(笑)。

少し話が脱線するけど、第三者的に自分を見ている僕が思うのは、「人は欠損に恋をする」ということ。黄金率でないもの、相手の弱い部分、未熟な部分を見たときに、本能で自分が補ってあげたいと思う。その弱さと未熟さを自分だけが理解していると思うんです。欠損の理解者になることが、「恋」だと思いますね。

s_takasu.jpg話を戻しますが、単純に西原さんを喜ばせるのは好きです。それは治療でも同じで、患者さんが喜んでくれるのはすごくうれしいから頑張ってしまう。先程もいったとおり、それが僕の幸せ(=キレイ)につながっているのだと思います。

みなさんも時間があるとき、例えばボランティア活動をしてみてください。周囲の人から『ありがとう』といわれると、幸せな気持ちになって若くキレイでいられますから。
(続きは次ページへ)

キレイを維持する隠れ要素は「かわいい」

最初に話を戻しましょう。僕が思うに、50代からキレイが続く人、急に老ける人の違いは、3点。若々しくいたいと意識していること、無理なダイエットせずに紫外線対策や美容対策(顔の筋肉のトレーニングなど)もしっかり実践できていること、そして毎日、幸せを感じること、この3点だと思いますね。

ーーやはり、日々の積み重ねなのですね…甘かったです。

実は、論理的ではないので、ここまで一切話してきませんでしたが、キレイが続く人、急に老ける人には大きな違いがもう一つあります。それが、最初に述べたキレイを決めるカテゴリー「美貌」「若さ」に加わる、もう一つの隠れたカテゴリー「かわいい」です。

ーー急に「かわいい」といわれても、58歳の大人の私にはどうすればいいか…。できることはありますか?

いや、かわいいというカテゴリーは年齢とかは関係なくて、美容整形の医師でも、どうすることもできない、手のつけられない領域なので……。
例えば、顔立ちが整っていない70代の人でもかわいく見える人はいるし、顔立ちが整っていても、憎たらしくてかわいくない人はいますよね。かわいい人とは、人に愛される人、人に好意を持って受け入れられている人です。

では、孫の育児を手伝うおばあちゃんを例にして考えてみましょう。孫を愛し、孫から愛されている「かわいい」おばあちゃんているでしょう?孫といっしょに遊ぶことで、自然と若返るのです。不思議に思うかもしれませんが、僕はそうした現象を何度も目の当たりにしてきました。僕は、こうした現象を「外見力」による「ミラー現象」と呼んでいます。

grandmother-grandfather.jpg周囲から愛されていることを実感できれば、今まで以上に心に余裕が生まれて食べることも遊ぶことも楽しくなり、そうした人は、さらにみんなから愛されます。キレイになるための素敵な好循環といえます。誰からも愛されるかわいい人になることが、一生キレイでいつづけるための案外、近道になるかもしれませんね。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

この記事が気に入ったらいいね!しよう