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便秘は食事量を減らすと悪化!? 便のカサが減るためで、特に朝食は必ず食べよ

解説 城クリニック院長
城 俊明

便秘で悩む人は、普段の食事に気をつけている人が多いことでしょう。
とはいえ、中には食べることが逆に便秘を招いているのではないかと考えて、食事量を減らす人もいますが、これは症状の改善にはなりません。
実はその逆で、食べないことが便秘を招く重大原因になるといいます。

食事をしっかりとることが便秘改善につながる理由を、専門医に解説していただきました。

重症の便秘で悩んでいる人は、必ず病院で診てもらうようにしてください。

朝食は必ずとろう

便秘に悩む人は、便がたまるのを怖がったり、おなかが張ったりして、小食になることがよくあります。しかし、これではかえって便秘を慢性化させてしまいます。
食事の量を減らすと、腸はあまり働く必要がないと判断してしまいます。すると、腸の蠕動運動(内容物を移動させる運動)が低下し、便が肛門に向かって移動しづらくなるのです。

大腸の働きをよくするためには、バランスの取れた食事を規則正しくとることが大切です。便の量が多いほうが、便秘になりにくいからです。
特に、食事に積極的に取り入れたいのが食物繊維です。食物繊維は、食べても消化吸収されず便となって排泄されるため、便の量を増やします。理想は、1日に25グラム以上の食物繊維をとることです。

また、朝食はなるべくとるようにしましょう。胃に食べ物が入ると、胃腸反射というしくみが働いて、腸が活発に動くようになります。食欲がないときは、飲み物だけでもとるようにしてください。さらに、便意を感じたらすぐにトイレに行くこと。せっかくの便意も、我慢するとなくなってしまい、便も硬くなり便秘の重大な原因となります。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/©カラダネ © Fotolia

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