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【下肢静脈瘤セルフ対策】予防には血流アップの「かかと上げ下げ」がおすすめ

解説アヴェニューセルクリニック院長
井上啓太

下肢静脈瘤は、足の静脈の働きが悪くなるのが原因とされ、その部分の血流を改善することが、予防やセルフ対策の近道としてすすめられます。

この記事では、アヴェニューセルクリニックの井上啓太先生がすすめる、下肢静脈瘤対策に役立つ足の血流アップ運動を紹介します。簡単に家でできる運動ですので、家事の最中やテレビを見ながらでも行えます。

もちろん、下肢静脈瘤の人は専門医の治療を受けることが基本であることは忘れないでください。

下肢静脈瘤の予防には足の血流アップが重要

下肢静脈瘤になると、足の静脈に血液がたまるようになります。特に寒い季節は、体が冷えたり寒さのために運動不足になったりして血流が滞りやすく、下肢静脈瘤が悪化しやすい時期なので、意識して体を動かすことが大切です。
 
ちなみに、足の血流を活発にするには、「第2の心臓」といわれるふくらはぎの筋肉を動かす運動が最適です。ふくらはぎの筋肉が収縮すると、血管が圧迫されて静脈の血液は心臓方向に勢いよく流れます。反対に、ふくらはぎの筋肉が弛緩すると、血液は血管にとどまります。
このように、ふくらはぎの筋肉の収縮と弛緩のくり返しで血液を心臓のほうへ押し上げるのが筋ポンプ作用です。

筋ポンプ作用を活発にするには、少し大股で歩くウォーキングもおすすめです。とはいっても、寒い冬は外に出るのもおっくうになりがち。
そのようなときには、立ったままリズミカルに両足のかかとを上げ下げして、つま先立ちをくり返す運動を試してみるといいでしょう(やり方は下の図を参照)。
足の血流アップ運動2.jpgふくらはぎの筋肉が活発に動くので、足の血流が促され、むくみが改善します。また、血流がよくなれば足のすみずみまで酸素や栄養が行き渡って代謝もよくなり、血管の強化にも役立ちます。
すると結果的に下肢静脈瘤の予防やセルフ対策になるはずです。

下肢静脈瘤の手術は血管を焼いたり抜き取ったりする

下肢静脈瘤では、ヘビのように浮き出た血管の蛇行やコブなどが現れますが、こうした下肢静脈瘤を手術で治す場合、血管を焼いたり抜き取ったりします。
もし、手術で治すことを考えているなら、行うのは冬がいいでしょう。

手術を受けると、1週間程度は包帯を巻いたり弾性ストッキングをはいたりするなどの手当てが必要で、夏場ではかなり暑苦しく感じられます。また、手術の跡が消えるまで一定の期間がかかるので、足を隠して過ごせる冬の時期こそ、下肢静脈瘤の手術をするのにベストシーズンかもしれません。

下肢静脈瘤がない、きれいな足を取り戻すには、早くから対策を取る必要があります。何より症状が悪化しないように、足を動かす運動を習慣化することを忘れないようにしましょう。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/©カラダネ © Fotolia

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