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【男性の尿トラブル】残尿感や夜間頻尿、チョイ漏れが「へそ下のツボ刺激」で解消

解説東京中医学研究所所長・中医師
孫維良

排尿がうまくいかない状態を改善させるには、体のツボを刺激して「おなかの冷え」を取り、温めてあげることがいいとされています。

中国伝統医術である「推拿(すいな)療法」は、手技で病気を治す方法。患者さんの弱っている体の部位、つまり気(東洋医学でいう生命エネルギー)が滞っている部分に関係するツボや経絡を、施術者が手でなでたりさすったりして「気」の滞りを解消させて、患者さんの不調を回復に導きます。

今回は、推拿療法を応用して、自分一人でもできるようにした「自己推拿」によるへそ下へのツボ刺激のやり方について東京中医学研究所所長・中医師の孫維良先生に話をお聞きしました。

ヘソ下のツボ刺激のやり方

へそ下のツボ刺激を行うときの服装に決まりはありませんが、下着姿やパジャマ姿で行うのが理想です。裸で行うと肌が擦れたり、ベルトやガードルなどを着けていると刺激がうまく伝わらなかったりするので、きつい服装は避けてください。また、寒さで体の冷えを増幅させないよう、暖かい室内で行うことも大切です。

へそ下のツボ刺激の準備段階として、イスに腰掛けるか床に正座して背すじを伸ばし、両手を何回も小刻みにこすり合わせて手のひらを十分に温めます。

s_Fotolia_51000082_Subscription_Monthly_M.jpg❶手のひらをこすり合わせて温かくなったら、両手を重ねてへそ下10センチの場所にしっかりと押し当てます。
こうすれば尿トラブル対策に役立つ3つのツボ「気海(きかい)・関元(かんげん)・中極(ちゅうきょく)」のツボが同時にカバーできます。右手を上に置いても、左手を上に置いても、どちらでもやりやすいほうでかまいません。

❷そのまま、おなかを揺り動かすようにして時計回りにゆっくりと50回、次に反時計回りに50回さすります。すると、おなかの深部に居座っていた冷えが抜けていくのが実感できるはず。おなかが温まりにくい人や、逆に気持ちがいいのでもっとやりたい人は、100~300回ほど行うといいでしょう。

ただし、おなかを強く押したり、勢いよく揺らしたり、皮膚が赤くむけるほど強くこすったりしないこと。また、ラジオや音楽を聴いたり、テレビを観たりしながらへそ下のツボ刺激を行わないこと。
注意力が散漫になるとへそ下刺激がうまくいかないので、集中して行うことが大切です。

へそ下のツボ刺激を行うさいのポイント

へそ下のツボ刺激を行うときは、腹式呼吸を取り入れることをおすすめします。腹式呼吸とは、関元のツボの奥にあるとされる丹田(禅僧が重視する臍下丹田)を意識して、鼻から息を吸っておなかを膨らませ、口から息を吐いておなかをへこませる呼吸法のことです。

腹式呼吸のリズムに合わせてへそ下刺激を行えば、心身がリラックスして気や血液の流れがより促され、おなかの冷えが取れて尿トラブルの回復がいっそう進みます。

へそ下のツボ刺激は1日2~3回、朝起きたとき、夜寝る前、時間が空いたときなどに行ってください。
へそ下のツボ刺激に引き続き、背中側にある八髎穴(はちりょうけつ)にも自己推拿を行うと、冷えがよく取れて、へそ下のツボ刺激の効果がぐんと高まります。八髎穴を刺激する前に、もう一度両手をこすり合わせて温めておきましょう。
場所とやり方は以下の図の通りです。
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【体験談】前立腺肥大による尿漏れが改善!尿の出がよくなった

へそ下のツボ刺激を行った人からは「1週間で尿の出の悪さが改善した」「トイレ通いの回数が減った」といった喜びの声が届いています。へそ下のツボ刺激を行って短期間で尿トラブルが改善した人を紹介しましょう。

長野県に住む68歳の男性、安藤さん(仮名)は、会社を定年退職後、悠々自適の生活をしていました。ところが、そのころから排尿回数が増え、毎晩寝ている途中でトイレに起きる、いわゆる夜間頻尿になったのです。

心配になった安藤さんは、病院で精密検査を受けました。その結果、初期の糖尿病と診断されました。安藤さんを担当した医師から「糖尿病の影響でが腎臓弱っていることと、年齢相応に前立腺肥大も進んでいることが頻尿の原因」という説明があったそうです。

そこで私は、やり方が簡単で排尿トラブルによく効く「へそ下のツボ刺激」を教えました。安藤さんは、へそ下のツボ刺激を毎日2回、朝起きたときと夜寝る前に実行しました。
すると、1週間ほどで尿の切れがよくなって、残尿感や尿漏れが解消。2週間後には尿の出がスムーズになって尿量も増え、しっかりと排尿できるぶん、トイレ通いの回数が減ったといいます。s_Fotolia_80231354_Subscription_Monthly_M.jpg

尿トラブルにお悩みの方はぜひ、へそ下のツボ刺激をお試しください。
もちろん、尿トラブルを抱えている人は泌尿器科の専門医に診てもらうことは忘れないでください。

記事にあるセルフケアは安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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