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股関節痛の治し方【股関節さすりマッサージ】で、股関節内側の痛みが2週間で消えた!

解説 東京中医学研究所所長
孫 維良 

股関節痛は、股関節を両手でさするマッサージで改善する人が多いといいます。
やり方については、一番下の関連記事をご覧ください。
ここでは実際に、股関節さすりマッサージで痛みが取れた人を紹介します。

もちろん、股関節痛に悩んでいる方は、専門医の元で治療を受けてください。セルフケアの一環に股関節さすりを試してみてはいかがでしょうか。

最初はひざ痛が始まりだった

実際に、股関節痛が股関節をさするマッサージで和らいだのは、56歳の鈴木佐和子さん(会社員)です。
鈴木さんは、当初はひざ痛の治療を目的として、私の治療院で推拿療法(すいなりょうほう。ツボや経絡をさすったりなでたりする施術法)を受けていました。

鈴木さんは40歳のときに交通事故でひざの手術をしてから、長年、ひざに不安を抱えていました。特に、冬場はひざがキリキリと痛んだそうです。

これまで、湿布薬をはって痛みをしのいできた鈴木さんでしたが、50歳になってから夏場でもひざが痛むようになり、整形外科を受診していたもののあまり変化がなく、2014年4月から私の推拿療法を受けるようになったのです。

右足の付け根の内側が痛んだ

鈴木さんは、月に1度、ひざへの集中的な推拿療法を行ったためか、7月を過ぎたころにはひざ痛が改善しました。それで安心かと思いきや、鈴木さんは「股関節も実はおかしい」と教えてくれたのです。

くわしく聞くと、信号待ちをしているときや電車で立っているとき、クセで右足に重心を乗せたら、右足のつけ根の内側にヒヤリとする痛みが生じている、といいます。姿勢を変えるとその痛み(つまり、股関節痛)が消えるし、以前に深刻だったのはひざ痛だったため、あまり気にしていなかったそうです。

ひざ痛の人は、股関節痛も起こりやすいものです。鈴木さんの場合、ごく初期の股関節痛だと思われたため、私は「股関節さすり」を指導し自宅で行ってもらうようにしました。

まずは胃弱が改善。続けて股関節痛も和らいだ

次に鈴木さんが当院にやってきたのは、10月上旬のことです。ひざ痛はその後なかったものの、涼しくなってきたため、ひざ痛予防の目的で推拿療法を受けにきてくれました。

そのときに、股関節さすりのことを聞きました。すると、股関節さすりを朝起きたときと入浴後の1日2度行ったところ患部がとてもよく温まり、まずは思わぬことに作用が出たそうです。
鈴木さんはもともと胃弱で食欲があまりなかったのですが、股関節さすりをやってからすぐに胃弱が改善してたくさん食べられるようになった、といいます。

そうして、股関節さすりを始めて2週間がたったころ、右足の股関節の内側に現れた痛みが全く出なくなり、歩きもスタスタと軽快になったそうです。
股関節痛が起こらなくなってからも、体がポカポカして体の調子がいいため、股関節さすりを続けている鈴木さん。これなら、冬になってもカゼ一つ引かず、元気に過ごせるのではないかと話しています。

記事にあるセルフケアは安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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