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キクイモ(菊芋)の栄養と期待できる効果効能〜ダイエット、血糖値、高血圧、腎臓の機能が気になる人に〜

解説カラダネ編集部

奇跡のダイエット食として世界的に注目を集めている健康野菜が「キクイモ(菊芋)」です。多くの日本人にとってなじみの薄い食品かもしれません。というのも、十数年前までは長野県や埼玉県、岐阜県、熊本県などの一部でしか生産されていなかったた幻の野菜だからです。

キクイモには、水溶性食物繊維「イヌリン」をはじめとする食物繊維、多種多様なビタミンやミネラル、アミノ酸(たんぱく質の構成成分)などが含まれています。そのため、ダイエットや美容・アンチエイジング、多くの不定愁訴の改善に役立つ可能性があるかも?と注目されているのです。

あくまでも可能性の話になります。キクイモの働きは期待されてはいるものの、あくまでも食品ですので、認められた効果効能はないことはご理解ください。キクイモを食べただけで病気や不調がよくなるわけでもありません。
とはいえ、「体に少しでもいいものを食べたい!」という方にはおすすめしたい!

カラダネ編集部が、次世代の健康食材「キクイモ」について調査しました。

キクイモは、なぜ広まらなかったのか?「今」注目を集める理由とは

キクイモ(菊芋)は、「イモ(芋)」という名前がついていますが、正確にいうとみなさんが考えるイモとは少し違います。草丈が3メートル近くに伸びるキク科ヒマワリ属の多年草です。

s_Fotolia_96680101_Subscription_Monthly_M.jpg8月中旬から9月中旬にかけて直径10センチほどの黄色い可憐な花を咲かせ、花が枯れると地中にショウガに似た根茎(こんけい)を作ります。この根茎が、一般にキクイモとして食用にされています。

そもそも、高栄養のキクイモがなぜ全国的に普及しなかったのかというと、第一に85%を水分が占めるキクイモは数日で伸びてしまい、取扱いが難しかったこと、第二に繁殖力が非常に強く、畑に作付けすると土地の栄養素を1年で根こそぎ吸収してしまうことが理由として考えられています。

そして、現在、キクイモが注目されるきっかけを作ったのが、指圧治療師の中山繁雄氏です。中山氏は、米国の自然療法の大家であるエドガー・ケーシーの著書を読んでいたさいに、キクイモの健康への可能性ついて書かれた記述を見つけました。

そこで、中山氏はキクイモの栽培が細々と続いていた、長野県飯田市に畑を借りて、みずから栽培を始めたのです。そして、糖尿病を患っていた人たちに、病院での治療をしてもらいながらキクイモも食べてもらったところ、血糖値やコレステロール値などの血液検査値が改善し、体調や病状の回復する人が次々と現れました。

その後、中山氏は本格的にキクイモの生産に乗り出しました。医師や研究機関と協力して血糖降下作用などが期待できると数々の試験でわかったことが雑誌や新聞などで報道されたことで、大きな注目を集めるようになったようです。

キクイモパワーの源はイヌリン

キクイモは以下のような働きが期待できるのではないかと考えられています。これは、あくまでも可能性であり、今後は本当にその働きがあるかについての本格的な研究が待たれます。

イヌリンに期待される効果効能

  • 糖質の吸収を抑制
  • ナトリウム(塩分量の目安)の吸収を抑制
  • 中性脂肪の蓄積を抑制
  • ダイエット作用
  • 整腸作用
  • デトックス作用
  • 美肌・アンチエイジング作用
  • インスリンの分泌を促進

キクイモに含まれる成分の約6割がイヌリン

s_イヌリン 成分.jpg品質の良いキクイモでは、成分の約6割をイヌリンが占めています。イヌリンがここまで脚光を浴びたのは、イヌリンに血糖値の降下作用を期待できるとわかったことが発端でした。

キクイモを食べてイヌリンが胃に到達すると、水分を吸収してゼリー状(ゲル状)にふくらんで糖質をからめとります。しかも、イヌリンは体内に吸収されにくい特徴があるので、からめとった糖質が腸で吸収されるのを抑えてくれるのです。その結果、血糖値の上昇が抑えるのに役立つのです。さらに、イヌリンには血糖値を下げるインスリンの働きをよくする作用があることもわかっています。

実験も紹介しておきます。東京女子医科大学名誉教授の出村博氏による試験です。肥満傾向にある38人(男性17人、女性21人)にキクイモを7カ月間とってもらった結果、血糖値は平均38.5ミリグラム減少。また、血圧は平均で最大血圧が4.7mmHg、最小血圧が2.5mmHg下がり、中性脂肪値は平均で58.7ミリグラム減少。

s_キクイモ 試験.jpg

キクイモの血糖値への働きを医師も確認

日光市岡医院の岡宗男医師は、キクイモの糖尿病に対する働きについて自身で実感し、患者さんへの治療でも確かな効果をあげているようです。

「内科医として、30年以上にわたり糖尿病の患者さんを中心に診療をしている私は、患者さんの負担にならず気軽に続けられる食事療法はないかと常に考えてきました。そして、いいと思われる食事療法があれば効果を確認したうえで患者さんにすすめてきました。

そうした中で出合ったのが、キクイモです。さまざまな文献や研究結果を調べ、キクイモに血糖値を下げたり、糖尿病の合併症を改善したりする可能性があると知った私は、キクイモを糖尿病の食事療法に役立てたいと考え、まずは自分自身で試してみることにしました。

キクイモから作られた焼酎を取り寄せ、飲む前と飲んだあとの血糖値を調べてみました。友人3人といっしょに、血糖値を上げる糖質が多い焼きそばや、脂肪たっぷりの唐揚げなどを食べながら、4合ビンのキクイモ焼酎を飲んでみたのです。その結果、私を含めた全員の食後血糖値が、最大で60ミリグラム、平均で30ミリグラムも下がっていたのです。

このことに驚いた私は、それ以来、糖尿病の患者さんにキクイモの活用をすすめるようになりました。そして、通常の治療に加えてキクイモも取り入れた結果、多くの患者さんが、つらい食事制限なしで血糖値を下げることに成功したのです」

キクイモは腎機能の改善も期待される

キクイモの糖尿病への可能性を実感した日光市岡医院の岡宗男医師ですが、診療を続けているうちに、キクイモの働きは、慢性腎臓病(CKD)の改善に役立つ可能性を秘めていると確信したとか。

キクイモに期待される健康作用は、ほかにもたくさんあります。今回紹介してきたキクイモに関する情報は、わかさ出版から刊行された「キクイモ奇跡のダイエットレシピ」の中から抜粋したものです。
とはいえ、キクイモはあくまでも野菜であり、食品であり、効果が認められている薬とは全く違う点はご理解ください。

「キクイモの働きについて、もっとくわしく知りたい」「キクイモ料理に挑戦してみたい」、「家族の健康のためにキクイモについて勉強してみたい」方は、ぜひそちらの本もご一読ください。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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