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高血圧対策の【酢納豆】はキビ酢で作るのがおすすめ。カリウムやマグネシウムが豊富

解説実践女子大学名誉教授
田島 眞 

納豆に酢を入れて食べる「酢納豆」が人気です。特に高血圧の人におすすめ。

ところで最近は、酢といっても実にたくさんの種類があります。高血圧の人が酢納豆を食べるなら、おすすめしたいのが「キビ酢」で作ること。
上の写真で納豆にかけているのがキビ酢です。

キビ酢とはいったいどのような食品なのでしょうか、実践女子大学名誉教授の田島眞先生にお話を聞きました。

キビ酢とは奄美地方のサトウキビで作る酢のこと

高血圧の人が酢納豆を作る場合、おすすめしたいのが「キビ酢」を使うことです。
キビ酢は、鹿児島県奄美地方に約400年前から伝わる天然酢で、その名のとおりサトウキビと水だけを原料としています。
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サトウキビの収穫風景

もともとは奄美地方の加計呂麻島(かけろま島)という小さな島でのみ作られていた天然酢で、とても貴重な物でした。
近年では、テレビや雑誌で大きく取り上げられるようになり、全国のデパートやスーパー、通信販売などでも入手できるようになりました。

キビ酢が注目を集めている最大の理由は、珍しさではなく、その含有成分にあります。キビ酢は、一般的な穀物酢や米酢などと比較しても非常に豊富にミネラル(無機栄養素)を含んでいるのです。
下記でくわしく解説しましょう。

高血圧を下げるミネラルが断然豊富

特徴的なのは、マグネシウム・カリウム・カルシウム・鉄の4つのミネラルです。これらは、いずれも高血圧対策に欠かせない栄養素です。

s_キビ酢グラフ.jpgこの中でも、マグネシウムとカリウムの降圧作用は特に有名です。マグネシウムは脂肪の燃焼に不可欠なミネラルであり、血管壁へのコレステロールの沈着を抑え動脈硬化を予防します。カリウムは高血圧の原因となるナトリウムの排出を促してくれるのです。


マグネシウムの含有量についてほかの酢と比較した場合、米酢には6ミリグラム、リンゴ酢には4ミリグラムが含まれているのに対し、キビ酢は17.9ミリグラムと明らかに多いことがわかっています(いずれも100ミリリツトル当たり)。
同様にカリウムやカルシウム、鉄分も、米酢やリンゴの数倍以上含まれています。

また、キビ酢は降圧ミネラルを豊富に含んでいる一方で、血圧の上昇を招くナトリウムを少量しか含んでいないのも特徴的です。酢納豆の酢として使えば、血圧を下げる働きがさらに高まることでしょう。

味がまろやか。においも酸味もやさしい

キビ酢は味の面からも人気です。サトウキビと水だけを原料に作られているため、酢としてはにおいの刺激が少なく、酸味もまろやかで、調味料として使いやすいと全国的に評判になっています。

ほのかな甘みを持つキビ酢ならば、酢納豆と好相性でさらにおいしくなるはずです。酢納豆を試したいけれど、お酢のにおいや酸味が苦手でためらっているという人はまずはキビ酢を使ったキビ酢納豆から試してみるのがいいかもしれません。
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また、キビ酢のまろやかな味わいは、高血圧対策に欠かせない減塩にも役立ちます。酢の酸味は料理の味わいを増して減塩食にありがちな物足りなさを補ってくれますが、そのにおいや酸味が苦手で断念する人が少なくありません。
高血圧の人が酢納豆を食べる場合、何よりも毎日続けることが大切です。ぜひ、味のいいキビ酢で試してみてください。

最後に、キビ酢は日常使う酢としても大変優れています。煮物や焼き魚、漬物に使うほか、水で薄めてドリンクにして飲んでもいいでしょう。
実際、生産地の加計呂麻島で、キビ酢はさまざまな料理の味つけに使われており、毎日の食事に欠かせないものとなっています。

血圧に不安がある人は、病院で治療を受けてください。そのうえで、酢納豆の降圧作用をより強めてとりたい人や一般的なお酢の味やにおいが苦手で酢納豆作りをためらっていた人は、ぜひ試してみてください。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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