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高血圧予防に【酢納豆】夕食がおすすめ。血管強化と血液サラサラに女医も推奨

解説イシハラクリニック副院長
石原新菜

酢納豆をご存知ですか?
簡単にいうと納豆に酢を入れる食べ方のことで、テレビ番組でも取り上げられて、今ブームになりつつあります。
健康にいい食材として誰もが認める「納豆&酢」ですから、体にいいのは容易に想像がつきますが、特におすすめは高血圧の人に対してです。

高血圧を下げるのにどう役立つのか、イシハラクリニックの石原新菜先生に話を聞きました。

高血圧を下げる酢納豆の作り方

まずは冒頭で「高血圧を下げる酢納豆の作り方」を。とても簡単です。
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●材料
・納豆1パック(50グラム)
・酢小さじ2
・必要ならば、カラシを少々。もしくは、たれと醤油少々

●作り方
材料を全部器に入れて、箸でかき混ぜます。高血圧の人の場合は、たれや醤油は少しにしてください。もしくは、入れないでください。高血圧の人の場合、減塩が重要だからです。
酢を入れると途中から納豆ほぐれてまろやかになります。
納豆にたれや醤油だけを入れる場合とは、かき混ぜる感触が全く違います。ふわふわ、トロトロ、なめらかになります。

高血圧を下げる酢納豆の食べ方は?食感は?

納豆菌は加熱するとナットウキナーゼ(後述)が壊れてしまうので、できれば生で食べてください。食べたときのふわトロ食感は病みつきになるおいしさです。

でも熱々のご飯にかけたい人は、たまにはかけて食べてもかまいません。なぜなら、自分の好きな食べ方でおいしくて食べると長続きするから。健康法は、長く続けることが最も大事だからです。
酢納豆を食べる時間帯は、血栓(血の塊)ができやすい夜がおすすめです。
でも、朝に食べたほうが長続きする人は朝でもかまいません。

酢納豆にすると納豆のにおいが和らぐため、納豆が苦手な人もおいしく食べられます。そして何より醤油を使わないために減塩に役立ちます。

納豆特有の栄養を高血圧専門雑誌も認めた

酢納豆が高血圧の人になぜおすすめなのか解説します。
s_ナットウキナーゼグラフ.jpgまず納豆は、たんぱく質やイソフラボンなどの栄養を含みますが特に注目すべきは、大豆を発酵させたときに生まれる「ナットウキナーゼ」という酵素(化学反応を助ける物質)でしょう。

ナットウキナーゼは納豆だけが持つ成分で、納豆特有のネバネバの部分に含まれています。ナットウキナーゼの特徴は血栓(血液の塊)を溶かす強い作用を持っている点です。
血栓の主成分に働きかけて溶かしたり、血栓を溶かすほかの酵素の働きを活性化させたりすることで、血液をサラサラの状態に保ちます。サラサラの血液なら血管内をラクに流れるので、血圧を低く保てます。

実際、ナットウキナーゼを8週間とりつづけた試験では、最大血圧が約10mmHg、最小血圧が約5mmHg下がることが確認されました。このことは、権威ある高血圧専門雑誌『ハイパーテンション・リサーチ』でも報告されています(グラフも参照)。

コラム|納豆にノーベル賞理論の新物質が!
納豆には近年話題のアンチエイジング成分「スペルミジン」が含まれている点も見逃せません。スペルミジンは、古い細胞を若返らせる「オートファジー」という働きを活性化させるとわかっています。
オートファジーとは、ギリシア語で「自分を食べる」という意味。

実は生物の体内では、数十兆個あるといわれる細胞の中で、異物や老廃物を分解してそこから新たなたんぱく質を作るリサイクルシステムが働いています。
そしてこのリサイクルシステムの中の、分解に当たる機能がオートファジーです。

オートファジーを活性化させるスペルミジンが豊富な納豆をとれば、血圧を下げることに加えアンチエイジング作用も得られます。納豆が美容にいいとされているのは、美肌作用のあるイソフラボンに加えてスペルミジンも補えることが大きいのではないかと注目されています。

なお、オートファジーのしくみが明らかになったのは、東京工業大学栄誉教授の先生の研究によるもので、大隈先生はこの功績から2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

大さじ1杯の酢で高血圧が低下

酢には、酸味のもとになるやクエン酸をはじめ、アミノ酸などの有機酸がたっぷり含まれています。

特に主成分である酢酸は、体内に吸収されるとアデノシンという物質を発生させます。アデノシンには血管壁の細胞に働きかけて血栓を防いだり、血管を広げたりして血圧を下げる作用があることがわかっています。
また、食後血糖値の上昇をゆるやかにしたり血中脂肪を減らしたりする働きもあるため、血液が糖や脂肪でダブつくのを防ぐ点からも高血圧を下げるのに役立ちます。

国内のある食品メーカーが行った試験では、血圧が高めの64人を対象に、大さじ1杯の酢を毎日とってもらい血圧の変化を調べました。
その結果、2カ月で最大血圧が約15mmHg、最小血圧が約8mmHg低下していたのです。

酢と納豆を一緒にとれば効率よく吸収

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酢納豆は見た目のとおり、フワトロ食感

酢納豆が、高血圧を下げるのにいかに役立つ食品かおわかりいただけたでしょう。
納豆と酢は、それぞれ単品で血圧を下げるのに役立つおすすめの食材です。そして、この2つはまぜ合わせてとることで、納豆に多いカリウムやマグネシウム、カルシウムといった降圧ミネラルを、個々にとったときよりも効率よく吸収することができるのです。
そして、何よりおいしいのがおすすめです。

高血圧の人は、専門医にかかって治療をすることが基本です。それに加えて、自分自身で食事を改革することが不可欠。ぜひ高血圧を下げるのに役立つ酢納豆を、毎日の日課にしてみてください。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/©カラダネ

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