【こんにゃくスポンジ】は食物繊維のグルコマンナンがすごい!シミや乾燥肌の対策に|カラダネ

カラダネ(わかさ出版)
医師や専門家とあなたをつなぐ、
健康・食・くらしのセルフケアが見つかる情報サイト

【こんにゃくスポンジ】は食物繊維のグルコマンナンがすごい!シミや乾燥肌の対策に

解説 カラダネ編集部

こんにゃくスポンジが今人気です。
こんにゃくスポンジが肌になぜいいのか。一体どこがすごいのか。使うと肌がどうなるのか。作用をまとめました。では早速どうぞ。

【グルコマンナン】が新陳代謝を促す

こんにゃくスポンジの材料であるこんにゃくは、97%が水分、残り約3%がグルコマンナンでできています。グルコマンナンは食物繊維の一種です。

グルコマンナンは、水分を大量に吸収して軟らかく膨らむという特徴があります。そのため、こんにゃくスポンジで肌を撫でても、汚れや古い角質は落ちるものの、肌は強くは刺激されないという絶妙な柔らかさがあるのです。
古い角質が落ちると、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が促されると考えられます。

ターンオーバーとは?

ターンオーバーとは、肌細胞の生まれ変わりのこと。下図の❶〜❹のように、肌の最下層で生まれた肌細胞は、約1カ月かけて肌表面へと上がっていき、やがてアカとなってはがれ落ちます。
ターンオーバーにかかる日にちは、体の部位によって異なるそうですが、基本的には1カ月前後と考えていただいて間違いないでしょう。

❶肌の表皮の最下層に当たる基底層(きていそう)で肌細胞が生まれる。

Skin metabolism1.png
❷基底層で生まれた肌細胞は形を変えながら有棘層(ゆうきょくそう)→顆粒層(かりゅうそう)へと押し上げられていく。    
Skin metabolism2.png
❸どんどん肌表面へと押し上げられていく。
Skin metabolism3.png
❹角質層まで到達すると、角化細胞となり、最後はアカとしてはがれ落ちていく。
このサイクルが肌の新陳代謝であり、専門的にはターンオーバーと呼ばれる。このサイクルが正常に働くことにより、肌がきれいに保たれる。

Skin metabolism4.png

こんにゃくスポンジで肌をなでると、生こんにゃくのように肌の上をツルツルすべります。これは、グルコマンナンが大量に水分を吸って、スポンジ表面と肌の間に水の層を作るため。
この水の層があるために、過剰な摩擦が起きず、手の指や洗顔剤の泡よりも優しく洗顔できるのです。

弱アルカリ性な点も肌にいい!

こんにゃくは、弱アルカリ性であることもポイントです。
肌についた汚れや古い角質は弱酸性のため、アルカリ性のこんにゃくスポンジを使うと汚れなどが中和されます。すると、汚れなどが落ちやすくなるのです。

実際に、こんにゃくスポンジと洗顔剤の2つを使って洗顔し、肌の傷つく程度を比べたテストがあるそうです。洗顔後に、機械で肌の表面を見た結果、こんにゃくスポンジは顔の汚れが落ちつつもキメは整っていました。
逆に洗顔剤は、汚れは落ちたものの肌のキメは荒れていたそうです。

化学物質不要で、肌質を選ばない点もいい!

s_Konjac sponge4.jpgこんにゃくは食べ物です。つまり、防腐剤や化学物質など体に悪影響を与える可能性のある物質が入っていません。

グルコマンナンという天然繊維でできているため、乾燥肌やオイリー肌などといった肌質を選ばず、ほとんどの人の肌に適しています。
市販されているみなさんがよくご存じのスポンジは、石油が原料の場合が多いですしキメも粗い場合がありますが、こんにゃくスポンジはその心配がほぼ皆無です。

天然素材でできているため消耗が早いというデメリットもあります。そこで、1カ月以内には取り替えるようにしましょう。

こんにゃくスポンジの作用まとめ

いかがでしょうか。
天然繊維で、肌を傷つけることなく肌の新陳代謝を促し、汚れと古い角質を落とすのに役立つのがこんにゃくスポンジの特徴です。

まずは一度使ってみてみください。
肌がツルツルになる感覚を知ると、もう手放せないという人がおおぜいいるようです。
日本の玄関口である羽田空港のお土産ショップでは外国人観光客に大人気というのも、わかります。

もちろん、こんにゃくスポンジを使うと誰にも同じように変化が現れるわけではありません。使って違和感を覚えたり異常が現れたりする場合は、使用を中止してください。最初に腕の内側などで試しに使ってみて、本当に肌に合うかどうかを調べるパッチテストをおすすめします。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

関連記事

この記事が気に入ったらいいね!しよう