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丸ごとレモン氷を作ろう!〜レモンは皮こそ栄養の宝庫だ〜

解説カラダネ編集部

昨年、ネットで話題になった冷凍レモンをご存じでしょうか?

翻訳家の村井理子さんがTwitterで紹介したところ、ご本人いわく数万回もリツイートされ、真似する人が続出。レモンの皮をむき、切って凍らせるだけのシンプルなアイテム。氷代わりに炭酸水に入れたり、料理に使います(参考記事はこちら)。
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↑こちらは冷凍レモンの炭酸割り。レモンの爽やかな香りと酸味がほんのり感じられ、確かにおいしい!

しかし、カラダネ編集部では同じくらいおいしくて、しかもユニークで、さらに健康にいい冷凍レモンを発見しました。健康雑誌『わかさ』が特集した、その名も「レモン氷」です。

冷凍レモンをすりおろし!

村井さんの冷凍レモンが ①レモンの皮をむく→②切る→③冷凍するという手順だったのに対し、『わかさ』のレモン氷は ①丸ごと冷凍する→②すりおろす、という作り方です。

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『わかさ』によれば、国産レモンの産地である愛知県豊橋市の農家さんが始めた食べ方だそう。なぜ、丸ごとなのか??それは、レモンの皮も無駄なくとれるため。レモンの皮には貴重な栄養がたっぷり含まれているのです(くわしくは「いま大注目のレモンポリフェノール」へ)。

つまり、皮までおいしく食べられるのがレモン氷のすごいところなんです。
これでレモン水を作れば、レモンのエキスがたっぷり入った濃厚な一杯ができそうです。

レモン氷のソーダ水を作る

皮まで食べるレモン氷を作るさいは、国産の無農薬レモンを使うのが基本。
外国産レモンは防カビ剤(防ばい剤)が表面に塗られている場合が多く、染み込んだ薬品は洗っても落ちないそうです。
とはいえ、夏場は国産レモンを手に入れるのはちょっと大変です。今回は、防ばい剤不使用で皮ごと食べられるという外国産レモンを使いました。

さて、早速作ってみたレモン氷炭酸水がこちら↓

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一口ふくむと予想通り、すりおろしたレモンがなかなかの存在感! 冷凍しているためか、皮の苦味、えぐみはさほど感じられず、逆にほどよい爽快なアクセントになっています。
砂糖や蜂蜜を加えていないので、レモンスカッシュのような甘さはありませんが、レモン水よりずっと濃くレモンが感じられます。

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ちなみにレモン氷は浮きます。そのまま飲めば、口の中でいい具合にレモン氷と炭酸水が混ざり合います。
とはいえ、皮の食感は少々気になるところ。口の中に残るので、お好みでストローを使って飲むとよいでしょう。
レモン氷の詳しい作り方は、この記事で後述していますがとても簡単です(くわしくはこちらへ)

いろんなフルーツ氷ソーダを作ってみた

さて、切って凍らせる村井さんの冷凍レモンを、こんな風に応用した人がいます。

【実践】凍らせたレモンを氷代わりする炭酸水の飲み方がTwitterで話題! ウマそうだからいろんなフルーツでやってみた−ロケットニュース24−

上記の記事では、レモンとオレンジ、リンゴ、キウイフルーツ、イチゴ、グレープフルーツ、パイナップルといった7種類のフルーツをカットし、冷凍フルーツを作って炭酸水で割っています。

そこでカラダネ編集部では考えました。丸ごと凍らせておろす『わかさ』流のレモン氷をほかのフルーツに応用しても、同じことができるはず。
ミカン、リンゴ、梨、巨峰、さらにミニトマトの氷を作って炭酸水に投入してみました。

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個人的に一番おいしかったのは巨峰です。見た目はイマイチですが、香り、味ともにぶどうの甘さがよく感じられ、レモンよりやさしい味のドリンクになっています。皮が薄いこともあるのでしょうか。

しかし、独特の渋みもしっかり感じられ、オトナの味わいを醸し出しています。

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一方、梨(上)とリンゴ(下)はちょっと物足りない印象。種類にもよるのでしょうが、実に水分が多いので、炭酸水を混ぜるとそもそも味を感じにくいのかもしれません。ハチミツで甘さを加えたり、サイダーで割ると、風味がよく生かされそうです。

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ミカンは鮮やかで香りもGood。味もしっかり出ていましたが、やさしい甘みの温室ミカンより酸味もあったほうが、この食べ方には合うかもしれません。少しえぐみが出るので、気になる方は皮の量を減らしたりストローで飲むのがいいでしょう。

tomato.pngダークホースのミニトマト。フルーツのような甘さはないのですが、味も食感も皮の違和感がなく、飲みやすい一杯になりました。焼酎を加えてトマトサワーにしたい!

レモン氷の作り方

ここからは、『わかさ』に掲載されているレモン氷の作り方、期待できる効果効能を紹介します。

レモン氷とは

レモン氷は、レモンを丸ごと凍らせてすりおろしたもの。レモン産地の愛知県豊橋市の農家が始めたといわれています。

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冷凍するので長期間の保存が可能。冷凍庫からさっと出して、使いたい分だけ使えるので非常に便利です。また、冷凍することで皮の苦味も軽減されます。
レモン水やサワー、薬味など、用途は多彩です。

1.レモンを選ぶ

海外産レモンは、きれいな見た目を保つために防カビ剤が皮の表面に塗布されています。中の果肉は安全ですが薬品は皮に染み込んでいるので、水で洗っても落ちません。

レモン氷には国産無農薬のレモンを使いましょう。ただし、低農薬のレモンなら凍らせる前によく水洗いすれば皮ごと食べられます。

2.レモンをよく洗う

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国産無農薬のレモンを冷凍する前に、手やタワシでよく洗って水けを切る。

3.レモンを袋に入れる

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冷凍庫に入れるさいには、ジッパー付きの冷凍袋が便利で使いやすい。タッパーでも代用可。

4.冷凍庫に入れる

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冷凍袋かタッパーに入れたレモンは、そのまま冷凍庫へ。

5.レモンをすりおろす

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食べるときはおろし金などですりおろす。必要な分だけ使って、残りは冷凍庫に戻す。

保存期間は1〜2カ月

風味や味を気にする場合でも、一般的には1〜2カ月は保存できます。凍らせて保存することで、エリオシトリンなどの有効成分(後述)が損なわれる心配はないといいます。

1日に4分の1個が目安

エリオシトリンなどのポリフェノールは、果汁の10倍の量が皮に含まれています。ビタミンCやクエン酸も皮に多く含まれるので、レモン氷なら1日4分の1個食べれば十分です。

レモンは皮こそ健康効果が高い!

いま大注目のレモンポリフェノール

活性酸素の害を防ぐ食品の抗酸化作用を研究している愛知学院大学教授の大澤俊彦先生は、レモンについて『わかさ』の中でその成分について述べらています。
そもそも、柑橘類には抗酸化作用のあるヘスペリジンというフラボノイド(ポリフェノールの一種)が含まれているといいます。

中でも、レモンはビタミンCの豊富さもさることながら、レモンポリフェノール(ポリフェノール=光合成で生じる植物の色素成分)を含んでいるそうです。「エリオシトリン」をはじめとする抗酸化成分です。
エリオシトリンが体内にとり込まれると、活性酸素の害を抑える働きが長く持続するそうです。ヘスペリジンとともに抗酸化作用を発揮し、血管や肌の細胞がダメージを受けるのを防ぐのに役立ちます。

エリオシトリンをはじめレモンポリフェノールは、体内でNO(一酸化窒素)合成酵素の発生を促します。一酸化窒素には血管を拡張する働きがあり、高血圧の改善が期待できます。

広島大学などが共同で行った研究では、レモンの降圧効果が明らかになっています。中高年女性44人にレモン1個分の果汁飲料(200ミリリットル)を6ヶ月にわたり毎日飲んでもらう試験を行いました。開始前に平均134.6ミリだった血圧が、1カ月で平均125.6ミリまで下がって6カ月後まで効果が持続しました。

高脂血症や肥満の改善も期待できます。エリオシトリンには、人間の細胞内でエネルギーを作るミトコンドリアを活性化する働きがあります。血中の中性脂肪が消費され、脂肪の蓄積を抑えられるのです。

レモンのフラボノイド群には、シミを防ぐ効果も期待できます。シミの原因となる太陽光のUVA(紫外線A波)が、皮膚を透過したときの炎症を抑える働きがあると考えられています。

エリオシトリンは皮に含まれる

さらに注目したいのは、レモン100グラム中のエリオシトリンの含有量です。果汁が17.4ミリグラムなのに対して、皮には約100倍の171ミリグラムが含まれています。皮ごと食べれば、少量でも抜群の抗酸化作用が得られるとか。

レモンの皮を食べずに捨てるなんてもったいない! そこでカラダネもおすすめしたいのがレモン氷というわけです。

レモン氷を使ったアレンジレシピ

最後に、『わかさ』に掲載されているレモン氷のアレンジレシピを紹介します。

鶏ガラスープの生野菜温そうめんレモン氷かけ

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●材料(2人分)
レモン氷1/4個分、そうめん2把、骨付き鶏もも肉1本、モヤシ1/4袋、塩小さじ1/4、A(水2.5カップ、塩少々、酒大さじ2)、B(ナンプラー大さじ1、砂糖大さじ1/2)

●作り方
❶ニラは5センチの長さに切り、モヤシはひげ根を取る。プチトマトは半分に切る。
❷鍋に鶏もも肉とAを入れて中火にかけ、煮立ってきたら弱火にして火を通し、そのまま冷ます。あくをすくい、鶏もも肉を取り出し、骨からはずしてほぐす。
❸②のゆで汁にBを入れてひと煮立ちさせ、塩で味を整える。
❹鍋に湯をわかし、そうめんをゆでて器に入れて、モヤシ・鶏もも肉・ニラ・プチトマト・ミツバをのせ、③をかけて、最後にレモン氷をすりおろす。

サケとシメジの酒蒸しレモン氷のせ

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●材料(2人分)
レモン氷1/4個分、サケ2切れ、タマネギ1/4個分、シメジ1/2パック、ミツバ少々、酒大さじ2、しょうゆ適量

●作り方
❶タマネギはスライス、シメジは石づきを落としてほぐす。
❷耐熱容器にタマネギ、サケ、シメジの順にのせ、酒をかけてふんわりラップをして蒸気の上がった蒸し器で蒸す。ミツバをのせ、レモン氷をすりおろし、好みでしょうゆをかける。

カツオのサラダ レモン氷カルパッチョ

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●材料(2人分)
レモン氷1/4個分、カツオ160g、塩・コショウ少々、オリーブオイル大さじ2、ニンニク1/2片、バジル2〜3枚、紫タマネギ1/4個、パプリカ1/4個

●作り方
❶カツオ・ニンニク・紫タマネギは薄切りに、バジル・パプリカは細切りにする。万能ネギは4〜5cmの長さに切る。
❷カツオをお皿に並べ、オリーブオイルをかけ、塩・コショウを振り、野菜をのせてレモン氷をすりおろす。

ジンジャーレモン氷のノンアルコールサワー

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●材料
レモン氷1/4個分、ショウガ1片、ハチミツ大さじ2、炭酸水2カップ

●作り方
ショウガはすりおろしておく。炭酸水以外の材料をグラスに分け入れ、マドラーでまぜる。炭酸水を静かに注ぎ、最後にさっとまぜる。

※香り付けとしてミントやゴーヤ、青じそなどの味や香りが強い野菜・ハーブなどを入れるとひと味違ったサワーを楽しめる。

皮ごとレモン氷のハチミツゼリーヨーグルト添え

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●材料
レモン氷1/2個分、ゼラチン大さじ1、冷水大さじ2、水1.5カップ、ハチミツ適量

●作り方
❶ゼラチンを冷水でふやかしておく。鍋に水を入れ、60度C程度まで温め、ゼラチンを溶かし、レモン氷のすりおろしを加えてまぜる。
❷ぬらした型に流して冷やし固める。ゼリーを器に盛り、ヨーグルトをのせ、ハチミツをかける。好みで追加のレモン氷をすりおろす。

レモン氷、いかがでしょうか。もちろん、レモンは食品ですし、これをとるだけで何か不調がよくなるというわけではありません。でも、健康維持には役立つはずです。
レモン氷はおいしいだけでなく、たくさんの料理に使えます。みなさんも今すぐ国産レモンを買ってきて試してみませんか。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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