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宇津木流【湯シャン】とは?シャンプーを使わず頭皮のかゆみやフケ、薄毛まで改善

解説クリニック宇津木流院長
宇津木龍一

みなさんは、ふだんどのように入浴をしていますか?
多くの人が、40度C前後の湯船に漬かったり、シャンプーや石けん、ボディソープなどを使って、髪や体を洗ったりしているのではないでしょうか。

特に、最近のシャンプーや石けんには、いいにおいがする成分が含まれているものもあり、毎日の疲れを癒す習慣になっている人も多いはず。

そうした中、薄毛や頭皮のかゆみ、フケ、乾燥肌を予防・改善するには、従来の入浴法は適していないと公言するのが、クリニック宇津木流の宇津木龍一院長です。
薄毛やフケ、乾燥肌に悩む人は、洗髪法や洗顔法を一度、変えてみるのもいいかもしれません。宇津木先生がすすめる新しい入浴法についてお聞きしました。

シャンプーや石けんを使うと髪や肌に悪影響がある!?

私が提唱している入浴法が、ぬるま水で洗髪・洗顔する宇津木流「湯シャン」です。合成の界面活性剤を含むシャンプーや界面活性効果のある石けんなどを使わずに、ぬるま水で洗髪・洗顔します。

肝心なのは、ぬるま水で洗うということ。お湯とは、暖かいと感じる水のことで、体表温度(通常は33〜34度程度)以上になります。よって、宇津木流の「ぬるま水」の定義は、34度C以下の水のことを指します。

ぬるま水でなければ、髪・肌への優れた作用は大幅に低下しますし、髪のぎとぎとも改善しないことが多くなります。

もちろん、これまでシャンプーや石けんを使い、40度C前後のお湯で髪や体を洗ってきた人は、「ぬるま湯で体の汚れが落ちるのか」「体臭がきつくなるのでは」と心配に思うかもしれません。
それは誤解で、シャンプーや石けんを使わなくても体の汚れは落ち、体臭も減り、むしろ髪や肌の健康にとってプラスになります。

s_シャンプー 石けん-2.jpg考えてもみてください。シャンプーや石けんの成分表を見れば、界面活性剤をはじめ、そのほか数十種類の化学物質が含まれていることがわかります。
それらの成分が、髪や体を洗うたびに、毛穴からしみ込み、髪や肌、健康にも悪影響を及ぼすことは簡単に想像できるのではないでしょうか?

シャンプー断ちで得られる!美髪を作る3つのメリット

シャンプーや石けんを使わずに髪や体をぬるま水(34度C以下の水)で洗い流す宇津木流「湯シャン」をやれば、美髪・美肌作りに役立ちます。ちなみに、宇津木流「湯シャン」のよい働きは以下のとおりです。

皮膚のバリア機能が回復

シャンプーや石けんを使用すると、界面活性剤の影響で皮膚表面のバリア機能が破壊されます。さらに、ぬるま水ではないお湯を使うと、その破壊する力は一段と大きくなってしまいます。

宇津木流「湯シャン」はそうした心配がなく、逆に皮膚のバリア機能が自然に再生されていくため、肌の新陳代謝(古い細胞と新しい細胞の入れ替わり)が活発になって頭皮が厚くなり、薄毛や抜け毛、乾燥肌などの改善に役立ちます。

髪に栄養がたくさん届く

シャンプーや石けんを使うと、頭皮の皮脂(皮膚の油分)がごっそり流れ落ちてしまい、皮脂量が不足するので、皮脂を補う皮脂腺が肥大して、髪を作る毛根へ届くはずの栄養が皮脂腺に取られてしまいます。その結果、毛根の栄養不良(血液の循環不全)に陥り、髪がうぶ毛化してしまうのです。

ちなみに、ぬるま水(34度C以下の水)をおすすめしているのは、これよりも高い温度のお湯で洗うと、皮脂が落ちやすくなるためです。

つまり、宇津木流「湯シャン」であれば、正常な皮脂量を保つことができるため、髪を作る毛根へ常に十分な栄養を届けることができます。その結果、髪が太くなってコシのある黒髪が育つのに役立つのです。

肌や頭皮を清潔に保つ

シャンプーの多くには、防腐剤が含まれています。防腐剤は、皮膚の常在菌を殺してしまいます。皮膚の常在菌は、私たちの体と共存関係にあり体を守ってくれているのです。

常在菌は、腸内細菌と同様に、皮膚の健康を維持するうえで重要な働きを担っています。
具体的には、病原菌やカビなどの侵入を防いだり、肌に必要な栄養分を供給したり、皮膚を弱酸性に保って皮膚の状態を正常に保ったりします。しかし、常在菌が減ると、肌に病原菌やカビが侵入しやすくなり、頭皮のかゆみやフケが多くなって、脂漏性皮膚炎などになりやすくなります。

防腐剤で毎日頭を消毒しつづける習慣が、いかに危険なことなのかを想像できると思います。そうした点から考えても、宇津木流「湯シャン」がおすすめといえるでしょう。

宇津木流「湯シャン」のやり方

宇津木流「湯シャン」のやり方を解説する前に、ぬるま水(34度C以下の水)の温度を肌で覚えることが大切です。

一般的な家庭の給湯器は、37度Cが最低の温度設定である場合が多いです。そのため、34度C以下にするには少し水を足す必要があります。温度計で厳密に計るのが一番ですが、毎回計るのは大変なので、手の感覚で覚えるようにしましょう。もちろん、できるならば、ぬるま水ではなく、水で洗うのが一番効果的です。

湯シャン(髪の洗い方)

hair-wash.jpg●準備
髪の長い人は、洗髪前にブラッシングをする。ブラッシングでとかしながら洗髪してもいい。短髪の人は、ブラッシングも不要です。
●洗い方
ぬるま水(34度C以下の水)で洗う。10本の指を使い、手ぐしの要領で髪の根元から毛先に向かってやさしく洗う。

湯シャン(顔・体の洗い方)

face-wash.jpg●洗い方
ぬるま水(34度C以下の水)で洗う。顔は、手でなるべくやさしく洗うのが基本。
体を洗うのもぬるま水にする。湯船に入る場合、湯温は好みの温度で良いが、高温で長時間入ると、肌が乾燥するので注意する。肌の状態によって、湯船の温度や湯船に入る時間を調節する。

洗い方のコツは、木綿豆腐の表面を手指の腹でなでたり、汗を洗い流したりするイメージでサっと洗うこと。爪を立てたり、ゴシゴシとこすったりすると、頭皮や肌を傷つけて炎症の原因になります。
ただし、アカが貯まっている人は、洗い不足です。洗顔は、洗いすぎも洗い不足も良くありません。肌の状態に応じて、適度に洗ってください。

※アカを貯める洗顔法・スキンケア法が広がっており、それを宇津木流と混同して多くのトラブルが発生しています。アカは神経質に落とす必要はありませんが、明らかに貯まっていると、皮膚炎を起こす原因になるので、注意してください

また、34度C以下のぬるま水の場合、季節によっては冷たく感じられます。慣れないうちは、冷たく感じない程度まで湯温を高くして洗っていただいてかまいません。

私はシャワーと手のひらで2〜3分軽く髪や体を洗い流すことをおすすめしています。湯船のお湯は、好みの温度に設定していただいてかまいませんが、高温で長時間入るほど、肌を乾燥させるので気をつけてください。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia

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