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副鼻腔炎(蓄膿症)の対策②息を出し切るまでゆっくり、がコツ。正しい鼻のかみ方

解説ほりクリニック院長
堀 雅明

副鼻腔炎(蓄膿症)の人が、日常的に行なっていること。
花粉症で悩む人が、春になると必ずやっていること。
それは、「鼻をかむ」という行為ではないでしょうか。

鼻をかむ行為は、あまりにも一般的すぎて、特に何も考えずにかんでいるという人が多いと思います。
しかし、みなさん気をつけてください、実は「正しい鼻のかみ方」があるのです。
正しい鼻のかみ方を知らないために、重大な耳の病気を招く場合があるというのです。

耳鼻科専門医の堀雅明先生に話を聞きました。副鼻腔炎をはじめ鼻の不調がある方はまずは専門医の治療を受けることが最重要です。そのことは、忘れないでください。



鼻をすするのは危険!鼻のかみ方こそガイドラインを出すべき

みなさんは、鼻をかむくらい、誰でも簡単にできると思っていませんか。
ところが、私のクリニックを訪れる患者さんを診ると、正しい「鼻のかみ方」のできない人がおおぜいいるのです。

最近は、さまざまな病気の治療ガイドラインが発表されていますが、私は鼻のかみ方こそ、ガイドラインを出すべきだと考えています。
正しい鼻のかみ方ができないと、鼻の疾患が長引いたり、中耳炎を招いたりすることもあるため、大変重要なことなのです。

鼻をかむときは次のように行ってください。
❶鼻から十分に空気を吸い込んで口をしっかり閉じ、下を向く。
❷片方の鼻を押さえて、適度な強さで息を吐ききるように長く最後までかむ。
❸鼻水がすべて出るまでくり返す。

かんだあと、鼻水をすすると中耳炎を招くことも!?

鼻を強くかんだり、何度もかんだりすると、中耳炎になりやすくなるという見解があります。それも一つの要因ではありますが、かんだあとに残った鼻水をすすることのほうが、中耳炎を招きやすく危険です。

鼻をすすると、副鼻腔内に残っている鼻水が、耳の器官である中耳腔まで逆流してしまうのです。さらに、中耳炎が心配だからといって弱い力で短くかんでいては、鼻水や副鼻腔にたまった膿は出てきません。

ある程度の力を入れて、そして長くかまないと意味がないのです。鼻から息を最後まで出しきるイメージで「フーーン」とゆっくりかんでください。
ただし、一部の人は耳管(耳と鼻をつなぐ管)の働きが悪く、耳に逆流しやすいのでこういった人はやさしくかみましょう。

なお、口をしっかり閉じていないと口から空気が抜けてしまい、鼻の奥にある鼻水や膿を出せません。慢性的な鼻づまりの人は口が開きがちなので、鼻をかむときも開いたままの人がおおぜいいます。

正しい鼻のかみ方をしていれば、副鼻腔炎はもちろん、アレルギー性鼻炎などが大きく改善する例は多くあります。
みなさんも、一度自分の鼻のかみ方を確認して、正しい鼻のかみ方を習得しなおしましょう。


この記事をお読みになった方は、「鼻うがい」することもオススメ。この記事を解説してくださった堀先生は、通常の鼻うがいに加え、重曹入りの鼻うがいをオススメしています。
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記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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出典:『副鼻腔炎 アレルギー性鼻炎が一挙に退く 鼻腔スッキリ1分ケア(わかさ夢ムック50)』
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