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専門医のMCI診断テスト19の質問~認知症の前兆と単なる物忘れの違いとは?~

解説米山医院院長
米山公啓

物忘れが増えている人が一番不安に感じていること…それは、いつか認知症になってしまうのではないかとという点ではないでしょうか。

とはいえ、不安に感じているだけでは何も始まりません。認知症対策は、不安を感じたら速やかに始めることが大切だからです。まずは、みなさんの物忘れが、認知症の発症につながるものなのかどうかを確かめてみましょう。

認知症の前段階といわれる「軽度認知障害(MCI)」の可能性を、専門医作成の診断テストでチェックしてみてください。専門医の米山公啓先生に話をお聞きしました。

MCIについてくわしく知りたい方は下記をクリック↓↓↓
認知症の前段階[MCI]は軽度で対策すれば、認知症を食い止められる!?

MCIを放置すると、数年以内には認知症になる?

軽度認知障害(MCI)とは、本人や家族から物忘れの訴えがあるものの、判断力や理解力は正常で、自立した生活ができる状態のこと。
本格的な認知症ではありませんが、最近の研究で、MCIを放置すると数年以内に認知症を発症する危険が大きいとわかってきました。

そこで、MCIかどうか、あるいはすでに認知症を発症していないかどうかを知る診断テストを作成しました。
あくまでも、目安として試してください。
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老化で起こる物忘れ8項目。頻繁に起こらなければ、認知症の疑い薄。

①今、何をしようとしていたかを思い出せないときがある
②同じことを何度もいったりたずねたりするといわれることがある
③約束をうっかり忘れてしまう
④昨日見たテレビの内容を覚えていない
⑤探し物をすることが増えた
⑥会話に「あれ」「これ」「それ」が増えた
⑦水を出しっぱなしにすることがある
⑧買い物をして家に帰ったら同じ商品を買っていたことが何度もある

物忘れといっても、認知症で起こる病的なものと、老化で起こるものがあります。
上に示した項目は、いずれも老化による物忘れです。
s_予定忘れ.jpg③約束をうっかり忘れてしまう、④昨日見たテレビの内容を覚えていない、などの物忘れがたまに起こる程度なら、MCIを過度に心配する必要はありません。
しかし、頻繁に起こった場合、MCIの疑いがあると考えられます。

意欲や脳の働きの低下を示す5項目。物事への関心を失うのはMCIへの危険信号?

⑨何かをやろうとしても「まあいいか」と思ってしまう
⑩長年続けていた趣味が楽しめなくなった
⑪外出することが減った
⑫服装に無頓着になった
⑬本や新聞を読んでも内容が頭に入らない

上に示した中で、⑩長年続けていた趣味が楽しめなくなった、⑫服装に無頓着になった、といった変化は、意欲の低下を示す顕著なサインです。
また、⑬本や新聞を読んでも内容が頭に入らない、という項目は、脳の働きの低下を示しており、該当する人は要注意です。

遂行機能障害を示す3項目。生活に支障をきたすMCIの傾向かも!?

⑭料理や仕事などで段取りが下手になった
⑮レジで会計をするときに小銭をほとんど使わない
⑯家電の操作にまごつく

遂行機能とは、段取りを立てて物事を行ったり、考えたりする脳の機能のこと。
この機能が衰えると、買い物で細かい計算をするのがおっくうになり、お札ばかり使い、⑮レジで会計するときに小銭をほとんど使わない、といったことになります。また、⑯家電の操作にまごつく、この項目に当てはまる人も、遂行機能の衰えが心配です。

本格的な認知症を探る3項目。一つ当てはまれば認知症発症の可能性あり!

⑰今日の日付・曜日が全くわからない
⑱家族に「物忘れが多い」といわれるが、自分には自覚がない
⑲家族の名前を忘れる、場所がわからなくなる

この項目については、一つでも該当する人は認知症を発症している可能性が考えられます。

⑰今日の日付・曜日が全くわからない、この項目に当てはまるなら、認知症の人によく見られる「見当識障害」が疑われます。見当識とは、自分が今いる場所や日付・時間の把握のことをいいます。

また、認知症で起こる病的な物忘れは、指摘しても本人に自覚がないのが特徴です。
例えば、朝食を食べたあとに、「何を食べたのか」を忘れるのは老化による物忘れですが、認知症による物忘れでは、「朝食を食べたこと自体」を忘れてしまうのです。

こうしたことから、⑱家族に「物忘れが多い」といわれるが、自分には自覚がない、という人は、すでに本格的な認知症を発症している可能性があるのです。
このほか、⑲家族の名前を忘れる、場所がわからなくなる、といった場合も、認知症を疑ったほうがいいでしょう。

このチェックはあくまで目安です。気になる人は一度、病医院の物忘れ外来や脳神経外科を受診して、検査を受けることをおすすめします。


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この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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